補助輪なしで自転車に乗るのは、慣れるまで誰にとっても難しいものです。
自転車には特有のバランス感覚が必要になります。慣れるためにできることをまとめました。

最初のバランスの取り方

補助輪を外していきなり自転車を漕ごうとすると、最初は怖いと思う気持ちからどうしてもゆっくりの速度で走ろうとしてしまいます。
ただ、自転車とはある程度スピードが出ていた方が漕ぎやすい乗り物です。

そこで、怖さを軽減するために、自転車のハンドル操作やバランスの取り方を先に習得するのがおすすめです。
これを実現するため、まずは自転車から両足共にペダルを外してみましょう。

ペダルのない自転車にまたがって、地面を足で蹴りスピードを出して前に進む感覚を養います。
スピードに慣れることができたら、次はそのまま地面から足を離した状態で進む時間を増やしていきましょう。

動きながらバランスをとるのが難しい場合

補助輪なしの自転車に乗るには、動きながらバランスをとることが必要になります。
このことを難しいと感じる場合には、日常生活の中で移動しながらバランスをとる練習をしましょう。

水がたっぷり入ったコップを持って運ぶ練習やスナック菓子をたくさん盛り付けたお皿を運ぶ練習などを取り入れてみてください。
おやつの時間などと兼ねて練習をすると良いでしょう。

他に、夕飯の時間にトレーに乗せたご飯やお味噌汁を運んでもらう方法もあります。
これなら家のお手伝いとバランス感覚の練習が同時にできるので一石二鳥です。

ここに紹介したものはいずれも身体の中心軸を定める練習になるので、自転車に乗った時にうまくバランスを保つ上で役立つでしょう。

バランスをとるために役立てることのできる遊び

自転車に乗る上で必要なバランス感覚は、日常でできる遊びの中で養うことができます。
不安定な場所で足を交互に動かす感覚をつかむことができれば自転車に乗る際もスムーズです。

そこで、お父さんとお母さんなど大人2人が協力して、このような遊びを提案してみましょう。
まず、2人が四つん這いになります。
その上を子どもに歩いてもらって、バランス感覚を養う練習としましょう。

他に、腰の上に立って足踏みマッサージをしてもらうのも良い練習になります。
大人の協力が難しくても、ベッドやソファーなど足場が不安定なところを歩く練習も効果的です。

ただこれらの練習をする際は子どもが怪我をしてしまわないよう気をつけましょう。
なるべく広い場所を選ぶなどの工夫が必要です。

また、狭いところに立ってバランスをとりながら遊ぶというのも良い練習になるでしょう。
子どもの足元にタイルを一枚敷いて、その中から出ないようルールを設けます。

定められた位置の中でボール付きゲームをしたり魚釣りゲームをしてバランス感覚を養う練習としてみてください。

これらは家の中でも簡単にできる遊びなので、休日などを利用して自転車に乗る練習をする前に取り入れると良いでしょう。