整理整頓ができない子どもは、学校生活においてプリントをすぐに失くしてしまったり、お道具箱の中の整理ができずに効率が下がってしまったりします。

そんな時、うまく対処できる工夫をまとめました。
整理整頓のできない子どものタイプ別に対処してみましょう。

いつの間にか物が散乱してしまっている場合にできる工夫

片付ける場所がはっきりとわからないと、整理整頓が難しくなってしまいます。
何度片付ける場所を教えてもわかってくれない場合には、一目見るだけで片付ける場所がはっきりとわかるような工夫をしましょう。

片付けの完成形の写真を貼っておく

学校のロッカーの中を整理できないという場合には、片付けの完成形の写真を撮って貼っておくとよいでしょう。
こうすることで、何をどこに直せばよいのかが一目瞭然となります。

学校の先生に相談をして、特別に工夫することに協力してもらいましょう。
子どもと一緒に見本となる画像を作成しても、記憶に定着しやすいのでよいでしょう。

他に、お道具箱やランドセルの中の整頓にも、同様の工夫をするのがオススメです。
ランドセルの場合は、開いたところに見えるように写真を貼っておきましょう。
お道具箱の場合は、底の部分に貼っておくのがオススメです。

一目瞭然で見やすいのは写真ですが、子どもによっては文字の方がわかりやすいということもあります。
その場合は、文字で場所を書き記して貼り付けておくようにしましょう。

授業が開始してから物がないことに気づくことの多い場合の対処法

授業が始まってから、必要なものがないことに気づいてパニックに陥る子どももいます。
必要なものがないせいで授業にうまく集中できずに終わってしまうこともあるでしょう。

それを阻止するには、授業が始まる前にあらかじめ必要なものを机の上に出しておく工夫をしましょう。
例えば、担任の先生に相談をして、黒板に1日の時間割とそれに必要なものを書いておいてもらうようにします。

こうすることで、次の時間に何が必要なのかを把握して、あらかじめ準備することができるでしょう。
それが難しいという場合には、机の上にメモを貼っておくなど、別の方法で対処しましょう。

一つの授業が終わるごとに、先生から子どもに片付けをするよう促してもらうことで、その時間に必要なものを出して片付けるというルーティーンが出来上がるようになります。

授業準備をスムーズにする上での工夫

カバンの中やお道具箱の中をきれいに整理することができれば、それに伴って授業準備もスムーズに行うことができるようになります。
そのために、大きいチャック付きのファイルを活用してみましょう。

このファイルを教科の分だけ用意します。
その上で、「赤色は国語」「青色は算数」と言ったように、教科ごとに色を決めてファイルに目印としてシールなどを貼ります。

それができたら、赤色と決めた国語の教科書やノートにも同様のシールを貼り、目印とします。
あとは、国語の時間がある日の前日に、家庭で赤のファイルの中に同じ色の道具を入れておくだけで簡単に授業の準備をすることができます。