忘れ物が多い時は、持っていくものが分かりやすくなるような工夫を生活の中に取り入れるのがオススメです。
子どもが苦手としていることを理解した上で、それを取り除いてあげられるような工夫を一緒に作りましょう。

曜日ごとに持っていくものが違うことを分かりやすく視覚化する

曜日ごとに持っていくものが変わることに混乱して忘れものが増えてしまう子どもは多いものです。
そこで、ホワイトボードなど書き換えやすいものに持っていくものリストを書き込んでみましょう。

見やすいように表にすれば、簡単に持ち物を把握することができるようになります。
それぞれの持ち物の横にチェックを入れる欄を作っておいて、持ち物をカバンに入れたかどうか一目瞭然でわかるようにしておくと良いでしょう。

また、余分な空欄を作っておくことで、特例的に持っていかなくてはならないものも取りこぼすことがありません。
最初は保護者の方も子どもと一緒に確認することで、リストを使った忘れ物阻止方法を身につけてもらいましょう。

次第に慣れてきて子どもが一人で持っていくものリストに倣って準備することができるようになったら、しっかりと褒めてあげてください。

多少間違っていたとしても、自分一人でリストを見て用意することができたという達成感こそが、習慣化につながります。

連絡帳を書く際に一工夫する

忘れ物をなくすために必須な連絡帳ですが、それを書くこと自体が面倒に感じられるという子どもも少なくありません。
そこで、記号や省略文字などを使って連絡帳を書くようにしてみましょう。

例えば、毎日書くと決まっている同一の項目は、あらかじめ家庭で連絡帳に書き込んでおくなどして、学校で連絡帳を書くために使う時間を短くする工夫をしましょう。

さらに、「算数のプリント」の場合は「さ」を丸で囲んで「算数」の省略文字としたり、「ページ」を「p」一文字で置き換えてしまうというのもオススメです。

ただ、勝手に実施してしまってはいけないので、実施する際には学校の先生に了承を得ておくようにしてください。

省略文字を用いても難しい場合には、文字が印刷されているシールやスタンプなどを使ってしまうのも一つの手です。

また、忘れてしまった時に動揺しないため、ランドセルの内側などわかりやすいところに忘れ物をした時の対処方法を書いておくのもおすすめです。

「友達に借りる」「先生に相談する」など、一目見てどう対処すれば良いのかわかるような書き方をしておけば、混乱することもなくなるでしょう。

学校から物を持ち帰ることを忘れないようにする工夫

ランドセルを開けたらすぐに目につく位置に、学校から持ち帰るべきものリストを書いて貼っておきましょう。
「毎日持って帰るもの」には連絡帳や筆箱、宿題や教科書などを記入します。

そのほか、洗濯が必要なものなどは「月曜日…リコーダー」「水曜日…給食のエプロン、体操服」「金曜日…絵の具セット」と言ったように、曜日とセットで見やすく記入しておくのがおすすめです。