発達障害の原因

発達障害の原因は、今の所はっきり解明されているわけではありません。
ただ、一時期言われていたような「親のしつけ」「愛情不足」といった心因性の要因は、医学的に否定されています。

というのも、発達障害は生まれつきの脳の機能障害であるためです。
ただ、脳の機能障害が生じる原因の一部は、遺伝的要因によるものだとも言われています。

この原因は単一のものではなく、複数の要因が関係し合っているとされています。
これは、単一の遺伝子だけではなく、複数の遺伝的要因と環境要因が相互に影響し合うことによって、脳機能の障害が起こるという考えです。

実際、自閉症スペクトラム障害においては、既に複数の関連遺伝子が確認されています。
他の発達障害に関する遺伝子や環境要因についても研究が進められていますが、今の所まだ特定されていません。

未だその原因がはっきりと解明されていない発達障害ですが、障害が疑われる場合、どのように対処すべきなのでしょうか。

発達障害が疑われる場合の対処法

発達障害は、それぞれの発達や特性に合わせた適切な支援や教育をすることが不可欠です。

2004年「発達障害者支援法」が公布されてから、今では様々な社会福祉サービスが受けられるようになりました。
そのため、もし少しでも障害が疑われるなら、早急に専門機関に相談をすべきであると言えます。

ただ、専門機関に相談をする際は、生育環境について事細かにまとめておく必要があります。
生まれてから現在までのことを思い出し、言語を習得したときのことや母子手帳に記されている検診内容についても的確に説明できるようにしておきましょう。

保育園および幼稚園、学校から受けた報告内容についても同様です。
こうした内容をまとめた上で話を聞いてもらうことのできる相談窓口には市町村保健センター、児童相談所、子育て支援センター、発達障害者支援センターなどがあります。

これら専門機関では、家庭における療育方法のアドバイスや、必要に応じて適切な医療機関の案内をしてもらうことができます。
子供が発達障害かもしれないと思った時は、一人で案ずるのではなく、専門機関に相談をしましょう。

社会生活の中でお子さまが誤解され、理不尽な目にあうことのないよう、速やかに処置をとることが大切です。

発達障害への支援や治療法

では、相談をした先で受けることのできる支援や治療法には具体的にどういったものがあるのでしょうか。

発達障害への支援や治療法は、大きく2つに分類することができます。
一つは「療育(発達支援)」、もう一つは「薬物療法」です。

療育(発達支援)とは、発達の状況や障害の特性に応じて自立支援をすることです。
将来的な社会参加や自立の手助けをすることを指します。

一人一人に合わせた関わり方をすることによって、子どものできることを増やしたり、潜在能力を引き出すことができるとされています。
そもそも子どもの発達のスピードは、一人一人異なるものです。

これが障害を持つ子どもとなると、なおさら発達スピードには個人差が生まれます。
個々人にあわせた療育は、重要な意味を成すものなのです。