放課後等デイサービスとは

放課後等デイサービスとは、障害のある就学児童(小学生・中学生・高校生)が放課後や長期休暇の間に通うことのできる施設のことです。
児童福祉法によって通所型の福祉サービスと位置付けられている放課後等デイサービスは、療育手帳や障害者手帳がなくても通うことができます。
ただしその場合は、専門家などの意見書の提出が必要です。

放課後等デイサービスは、市区町村から受給者証を取得することで通所の申し込みができ、利用者の負担は1割です。

生活力の向上に向けて、様々なプログラムが行われる放課後等デイサービスですが、施設によってその内容は異なります。
専門的な療育を受けることのできる施設から、習い事に近い内容の活動を行なっている施設もあります。

支援内容

放課後等デイサービスでは、子どもの特性や施設によって異なる支援プログラムが提供されます。
そのため、放課後等デイサービスに該当するというわけではありませんが、一般的な支援内容を以下にまとめます。

自立のための療育

日常生活において必要となる着替えや掃除、料理などの能力の養成がここに該当します。
ソーシャルスキルトレーニングやコミュニケーションスキルの向上を目指すためのトレーニングも含まれます。

施設によっては、就労を見据えてPC作業訓練を行うこともあります。
専門性を増した施設の場合、ABA、TEACCH、 感覚統合療法、 PECSなどの療育が実施されます。

学習の支援

子どもの特性に合わせた教材や学習方法で、学校の勉強や宿題のサポートを行うのが学習支援です。
施設によっては、教科学習や進学相談を実施することもあります。

習い事・創作的活動

習い事に近い作業活動を提供している施設もあります。
運動やダンス、音楽演奏、美術作品を作る創作活動などがここに含まれます。

地域交流・社会科見学

子どもの社会経験や生活経験のため、地域交流を積極的に行う施設もあります。
土日を利用して、動物園や工場見学など、社会科見学を実施することもあります。

居場所の提供

放課後や長期休暇中の子どもの居場所を提供する施設もあります。
自由に遊んだり、リラックスできる空間を作っています。

家族のための余暇の提供(レスパイトケア)

子どもが施設に通う間、家族が一時的に休んだり、リフレッシュできる機会を提供します。
家族は子どもが放課後等デイサービスに通っている間、他の兄弟との時間を設けたり、自分の時間を作ることができます。

放課後等デイサービスでの一日の流れ

放課後等デイサービスの平日の流れの一例をご紹介します。

学年により終業時間は異なりますが、14時から15時の間に施設に到着します。
施設によっては、学校から施設、施設から家まで送迎をしてくれる場合もあります。

施設についたら、その日のプログラムに合わせて時間を過ごします。

休日は、朝9時から10時の間に施設に到着し、午後は平日と同じ時間に帰宅します。
土日を使って社会科見学に行く施設もあります。