今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。

今日のトピックは「療育教室」についてです。

皆さんは、療育という言葉を知っていますか?

療育とは、障害のある子どもが社会的に自立できるように、行われる教育のことです。

今回は、療育が行われている教室では、どのような教育が行われているのでしょうか。保育園との違いは何かあるのでしょうか。

また、療育教室を選ぶコツについても調べてみました。

”療育”っていったい何?

療育とは、障害のある子どもたちが困っていることを改善し、自分の長所を伸ばしていくために行う支援のことです。

療育では、保育園や幼稚園よりも少ない人数で行うので、一人一人に対して無理なく発達できる手立てを講じてもらえるます。

元々は体に障害がある子どもの支援のことを指しましたが、今は発達障害やその他の障害を持つ子どもの支援のことも含まれるようになりました。

発達障害とは一体何なのでしょうか?下記のリンクに詳しく説明されているので参考にしてみてください。

発達障害とは?

発達していくうえで行動面・学習面・言語面において問題が見られ、社会生活を送る上で支障が生じてしまう症状のことをいいます。

誰しも、発達していく上で得意・不得意がありますがその凹凸が大きいことが特徴です。

ADHD(注意欠陥多動性障害)、自閉症スペクトラム障害、学習障害などが挙げられます。

療育教室とは?

文字通り、発達障害など障害がある子どもに療育を施してもらえる施設です。

療育教室には児童福祉法に従って分類すると、2つに分けることができます。

一つは、通学する「通所支援型」と、もう一つは自宅で生活するのが困難な子どもに対する「入所型」の施設があります。

そこからさらに、福祉サービスを受けられる「福祉型」と、医師からの治療を受けることができる「医療型」に分けることができます。

施設によって受けることができるサービスや入所できる年齢などが異なりますので、入所を考える際に上記の分類についても調べてみることが重要です。

下記の動画は、療育教室での1日の流れについて説明されています。

このような1日を過ごしているのですね。

個人療育と集団療育の違い

また、発達障害のあるお子さんの療育教室については、個人療育と集団療育があります。

個人療育は子どもと1対1で行われます。集団行動が著しく苦手な場合や、個人別の療育のほうが有効と考えられた場合に行われます。

集団療育とは、同じく発達障害のあるお子さん5~6人で集まり、ゲームや遊びなどを行う療育方法です。

他者とのかかわりを通して、コミュニケーションスキルを磨いていきます。

療育の種類とは

療育と一口にいっても、いろいろな種類があります。

どのようなものがあるか、いくつかみてみましょう。

応用行動分析学(ABA)

行動分析学とは、人間や動物の行動を分析する学問のことです。

この分析を問題行動の解決に応用することを応用行動分析学といいます。

応用行動分析学で子どもの問題行動を分析し、問題行動に対する原因を見つけだし、新しい行動を学習しやすくするために指導をするなど解決策を講じることが可能になります。

TEACCH

TEACCHとは、アメリカのノースカロライナ州で行われている自閉症スペクトラム障害(ASD)の人々を対象とした療育プログラムのことです。

ASDの人が持つ「コミュニケーション能力の困難さ」「こだわりの強さ」などを特徴を「自閉症の文化」と肯定的にとらえていることが特徴の一つです。

TEACCHは、ASDの人の人生を長期的かつ包括的に支援することによって日常生活の質を向上させる意味合いがあります。

文字や絵カードを用いて自分の感情をあらわしたり、イラスト入りのカードを並べて時間割を作ってスケジュールを管理するなど、「構造化」が大きな特徴で、これによってASDの子どもに何をするべきか分かりやすく伝えることができます。

SST(Social Skills Training)

SST(Social Skills Training)とは、社会で人と人が生きる上で欠かせないスキルを身に着ける生活技能訓練のことを指します。

社会で人と関わる時に行うあいさつや、スケジュールの調整など、社会で必要なコミュニケーション能力だけでなく、毎日歯を磨く、決まった時間に電車に乗るなど、生活能力についての訓練を行うこともあります。

そのほか、日常で起こりそうなことをロールプレイングとして疑似体験をしたり、相手に気持ちを伝えたりする練習をするのです。

このように社会に順応するための技術を身に着け、ストレス対処や問題解決をうまくできるようにしていくのが目的です。

作業療法(OT)

日常の動作をスムーズに行えるように、遊びやレクリエーションを通じてトレーニングを行う方法です。

たとえば、日常動作である生活活動(掃除や洗濯、料理や食事など)の訓練には、創作活動(ゲームや音楽、陶芸や編み物)を通じてリハビリを行い、快適に自分らしく生きていけるようにサポートをしていきます。

PECS(Picture Exchange Communication System)

PECS「ぺクス」(Picture Exchange Communication System)とは、絵カードを使った拡大コミュニケーション方法です。

特徴の一つに、自発的にコミュニケーションをとれるように、絵カードを直接渡すことが決められています。

たとえば、「ください」と書かれたカードがあります。ドーナツが欲しいときは、「ください」と書かれたカードとドーナツと書かれたカードを直接渡して「ドーナツが欲しい」という自分の気持ちを伝えます。

カードを指さすだけでは、なかなか意図が伝わりませんが、直接渡すことによってコミュニケーション円滑にする効果があるのです。

この療育によって言葉でのコミュニケーションが難しい子どもの、コミュニケーション能力を育てるのです。

認知行動療法

認知行動療法とは、人間の認知(考え方の癖など)に働きかけて心を楽にする方法です。

人はストレスがたまるとネガティブになってしまうもの。認知行動療法では考え方のバランスを取れるようにカウンセリングを行いストレスによって生まれた認知の歪みをとっていく療法になります。

こちらの記事で認知行動療法について詳しく説明されています。

療育教室と保育園の違いは?

療育教室では、理学療法士、作業療法士、言語視覚士などのそれぞれの分野に特化した専門スタッフが働いていることが特徴の一つです。

保育園との大きな違いは、年齢や発達の状況によって少人数のクラスを作りきめ細かい指導を行えるところです。

保育園や幼稚園に通いながら週に数回のみ療育センターに通う併行通園の場合もあります。

その場合は、保育園や幼稚園の先生が療育教室に通う子どもを見学しに行ったり、逆に療育教室のスタッフが保育園や幼稚園の様子を観察したりなど、互いに情報交換をすることが大切です。

療育教室を選ぶコツとは!?

民間の療育教室は、下記のポイントを抑えながら選ぶと効果的です。

  • 療育の内容は本人の困難に合った適切なものか
  • 採用されている療育理論は保護者の考えと合致しているか
  • 通えるエリアにあるのか
  • 療育の質は適切か

この中で最も大切なものが療育の質です。民間の療育教室は無料ではありませんので、料金に合ったハイレベルな内容を求めましょう。

良心的な療育教室は無料で見学などをさせてもらえるところが多いので、申し込んでみることをおすすめします。

そのほか、各療育教室で採用されているSSTや作業療法(OT)などの療育の内容が、本人の困りごとに合致しているかどうかを事前に確認することも重要です。

また、小さな子供を連れて移動するので、通える範囲にあるのかは重要なポイントです。移動手段と所要時間を考慮しましょう。

放課後等児童デイサービス アレッタ

放課後等デイサービス・アレッタでは、心身に障害のある小学校1年生〜高校3年生までの児童を対象にサービスを行っています。

通所型で、グループで療育を行っており、お子さんはもちろん、ご両親のお悩みなどにもお答えしております。

神奈川県横浜市の地区で療育教室選びに迷った時は、ぜひアレッタの利用をおすすめします。

神奈川県横浜市の放課後等デイサービスアレッタWEBサイトへ

まとめ

療育とは、障害のある子どもたちが困っていることを改善し、自分の長所を伸ばしていくために行う支援のことです。

その支援を行う場が療育教室になります。

また、療育にも多数種類があり、お子さんが困っていることに対して療育内容があっているかどうかを確認することが重要になります。

療育の内容が本人に合っているものか、通えるエリアにあるかなどを、療育教室を選択するときのポイントにするとよいでしょう。