ABC分析

ABA療育における問題行動の原因は、大まかに分けると4つに分類されます。
とは言え、実生活で判断をするのは難しいものです。

そこでABAでは、行動を理解するため「ABCフレーム」というものを用います。
ABAフレームの「ABC」が示すものは、「A」がAntecedent = 先行事象(行動の前の状況)、「B」がBehavior = 行動、「C」がConsequence = 後続事象(行動の結果)です。

問題行動の原因は、大きく4つに分けられることを説明しましたが、実際の場面ではどうやって判断したらよいのでしょうか?ABAでは、行動を理解する際に、「ABCフレーム」で行動を見ることから始まります。

「ABCフレーム」の「ABC」とはそれぞれ「A」はAntecedent = 先行事象(行動の前の状況)、「B」はBehavior = 行動、「C」はConsequence = 後続事象(行動の結果)を表しています。
これを欲しいものを買ってもらえずに癇癪を起こす子どもの行動に当てはめて分析すると、次のようになります。

おもちゃ屋さん(A先行現象)+癇癪を起こす(B行動)→欲しいものを買ってもらうことができた(C:後続現象)
この場合、Aに示されるおもちゃ屋さんという条件下において、Bで子どもが癇癪を起こすという行動を起こすことで、Cの欲しいものを買ってもらうことができたという結果につながっています。
Bの行動に出ることによってCの欲しいものを買ってもらうという結果が得られたため、今後この子どもは癇癪を起こす傾向が増加する可能性が高いと言えます。
これは、欲しいものを手に入れたという「要求の実現」によって行動が「強化」されるためです。

強化

子どもに限らず人は自分のとった行動に対して望ましい結果が得られると、その後も同じような行動を繰り返す傾向にあります。
この、本人にとって望ましい結果(=褒美)を与えることで特定の行動を増やすことを「強化」と言います。
また、褒美のことを「強化子」と言います。
おもちゃなどの「物」に限らず褒め言葉などの本人が喜ぶものなら、どんなものでも強化子になり得ます。

消去

ある行動が褒美につながらないと、人はその行動を減少させる傾向にあります。これを「消去」といいます。

行動をとった直後に不快を感じる出来事があると、それ以降その行動は減少します。
不快な出来事=罰には積極的罰と消極的罰があります。
きつく叱りつけたり体罰をするような積極的罰は避けて「褒美」を取り除くのが消極的罰です。

消極的罰の例には、ゲームを取り上げる、テレビの時間を減らすなどがあります。
ただ、ABAの療育において、罰の手続きは基本的に用いることがありません。

罰を与える人がいない場合問題行動が増える可能性が考えられたり、罰を与えることでまた別の問題行動が増える可能性があるためです。
消極的罰を用いるにしても、子どもが幼く問題行動が見られるようになって日が浅いうちに限定したほうがいいとされます。