自分の意思があるのに、質問に対して「わからない」「知らない」と答えてしまう子どもがいます。
これは、考えをうまく言葉にすることができなかったり、自分に自信を持てないでいることが原因として考えられます。

そこで、受け答えを学ぶためのゲームをしたり、いろんな言い回しを身につけるための練習をしましょう。
ただ、本当にわかっていないだけの場合もあるので、子どもの様子をしっかりと観察することが不可欠です。

意見を発することに慣れるには

自分の意見を言えるようになるには、質問に答えるということ自体に慣れる必要があります。
そこで、なぞなぞやクイズ遊びをして、質問に答えることを自然な流れとして認識してもらいましょう。

子どもがわかるような易しい難易度のクイズを出します。
例えば、絵を見せて「この野菜の名前は何?」と聞いたり、「今日のご飯は何がいい?」と質問してみましょう。

子どもが答えたら、それに対して大げさとも思えるほどリアクションを見せて、自信に繋げます。
他にも、クイズ本を参考にしてわかりやすい出題をするのもオススメです。

子どもが答えるまでに時間がかかった場合は、それだけ大きな抵抗感を感じていたということになるので、「教えてくれてありがとう」と一言付け加えてあげましょう。

完璧な答えでないことに抵抗感を感じている場合

子どもの中には、完璧な答えでないと口にできないという場合もあります。
そんな時は、前置詞を使う方法もあるということを教えてあげてください。

例えば、「自信はないけど」「合っているかわからないけど」などといったような前置きをつけることを例に出しましょう。
前置きをすれば自信のない考えでも口に出せるようになるはずです。

大人になっても自信がないときに前置きをすることはあるものです。
子どもに前置きの言葉を教える時は、年齢に合わせてふさわしい言い回しのものを伝えてあげてください。

前置きについて子どもに理解してもらうことができたら、実際に使うことを考えてゲームをしましょう。
例えば子どものお気に入りのゲームを例に出して、「プレイした感想はどうだった?」と尋ねます。

それに対し前置きを交えながら感想を伝えてもらうことができたら、子どもの感想を褒め称えましょう。
言いたいことがしっかりと伝わったと言うことで、子どもにとっての自信につながります。

本当にわからないときの対処法

わからないことがあったとき、乱暴な言い方で「知らない!」と答える子どもがいます。
これでは相手に与える印象は良くありません。

そこで、子どもにとって難しいクイズを出題し、わからないときの対処法を教えましょう。
「すみませんがわからないのでヒントをもらえますか?」
「知らないことなので教えてください」
などといった言い回しを教えると、角が立たないだけでなく子どもが相手から得られる知識も増えるでしょう。

上手な言い回しができた時は、すかさず褒めてヒントや答えを与えてあげてください。